2023年11月3日(金)文化の日
はりきって朝3:20に起床。3:50頃、三芳サービスエリアから関越自動車道にのる。三連休初日の渋滞を警戒したものの、そんなことなく順調に走行。圏央道から中央道、途中、「談合坂」でトイレ休憩をとり、予定通り6時頃、本栖湖に到着した。既に十台くらい車が停まっており、日の出を待つカメラの三脚も数台立てられていた。

有料トイレで用を足しながら「中ノ倉峠」まで登るか考えたが、せっかく朝早く来たのだからと、やはり登ることにした。

展望地まで30分とあるので、大したことないと内心20分くらいで着くかなと思ったが着かなかった。というか、途中で気持ち悪くなり引き返そうかと思った。日頃の運動不足に加え、前日の献血と睡眠不足がこたえたようだ。10分くらい坂道を登っただけで息が切れ、気持ち悪くなってしゃがみ込んでしまった。1回、「おぇっ」と、えずいたら何とか落ち着き、見上げたら富士山(下の写真)が見えた。

この日の本栖湖の「日の出時刻」を調べると6:09とあり、登り始めた時刻から考えて6:15くらいに撮った写真である。

朝陽がさし、紅葉を照らし始めていた。

この景色で十分と思う反面、展望台へ行けば絶景が広がっているかもしれない、という期待が勝り、登り続けることにした。

案内板に表示されている「千円札の逆さ富士展望台」からの景色を眺めてみたかった。

登山途中に掲げられている案内板を見て、気持ちを奮い立たせながら歩いた。この時の体調の悪さからすれば大袈裟ではない。(案内板の写真は、登っている時には撮る気力なんてなく、下っている時に撮ったもの。)

写真ファイルの記録から6:40頃、なんとか展望台に着いた。

この時の本栖湖の眺めは、案内写真のような湖面ではなく、「雲海」だった。

早起きして来て良かった、と思った。

体調悪くなったけど登って良かった、と思った。

妻子は付き合ってくれなかったけど、ここまで来れて良かった、と思った。

この景色を眺めていたら、だいぶ体調も良くなってきた。

下山中、見上げると木々も綺麗だった。この辺りの紅葉は、11月下旬が見頃だろうか。

駐車場まで下りて来た時、辺りは濃霧がかかって富士山は全く見えなかった。自然の神秘を感じた。
若林泰弘