2023年7月30日(日)
先週、水子貝塚へ行きGoogle Mapを見ていたら、近くに難波田城公園という公園があることを知った。率直なところ有名ではなく、行ったこともなかったので、ネタ探しになるかもと思い行ってみた。

名前からして、だだっ広い城跡を想像していたのだが実際は違った。思ったほど大きくはなく、とても整然とした公園だった。

公園内は「城跡ゾーン」と「古民家ゾーン」に二分されており、その間に「難波田城資料館」がある。城跡ゾーンには水堀や土塁が復原されていて、行田市「古代蓮の里」から分けてもらった蓮もある。

この日は連日続く炎天下だったこともあり、エアコンがきいている資料館内はとても心地好かった。汗が引くまで館内の展示物をじっくり見たのだが、中世から現代までの富士見市周辺の歴史を知ることができて面白かった。

うまく撮れなかったので写真をアップロードしなかったが「日本住宅公団鶴瀬団地」の模型も展示されていた。また、漫画の話になるが「島耕作」は、富士見市にある東武東上線「鶴瀬駅」から徒歩20分の物件を新婚時に買って住んでいたという設定になっているらしい。

資料館から出て「古民家ゾーン」へ行ってみた。

まず、資料館寄りにある古民家は「旧金子家住宅」とのことである。

中に入ると、なんだかとても懐かしい匂いがした。僕が幼い頃まであった両親の実家の匂いに似てる気がしたのだ。

両親の実家にも以前は、「かまど」や「五右衛門風呂」があったのだが、残念ながら時代の流れで随分前に取り壊されたり改築されたりしてしまった。

続いてあるのは「旧大澤家住宅」とのこと。

こちらの住宅も眺めていると、両親に連れられて田舎へ行った子供の頃を思い出した。

家の中を走り回って母に叱られたとか、縁側でアブに刺されて痛かった、とか。

旧大澤家住宅の「穀藏」の中は展示スペースになっていた。

旧大澤家住宅の前庭に「旧鈴木家表門」が配置されており、その周辺で係の人たちが昔の農作業を再現していた。

思いがけず古民家を見学することができ、子供の頃を懐かしく思い出すことができたのは予想外だった。
若林泰弘