2023年8月16日

「十年に一度の猛暑」と毎年の夏、言われている気がするが、この日もまた猛暑が続いていた。「土肥金山」には、「今度、行ってみよう」と思いながら20年ほど経過しており、この日ようやく行ってみた。今年のお盆休みは台風が近づいて天気が悪く、ほとんど家の中で過ごしていた。この日の夜、自宅へ帰る予定だったこともあり、帰る前にどこか一ヶ所でも写真を撮りに行きたい気分だった。

土肥金山は義父母宅から車で20~30分の所にある。入場料千円を払い、坑内に入ると驚くほど涼しかった。

写真を撮って満足してしまい、温度計をよく見ていなかったが、坑内は二十度前後のようである。

こんなに涼しいのなら、見学するなら真夏に限ると思った。(冬は冬で温かく感じるようだが。)

坑内の岩肌は湿っていたが、ジメジメと蒸した感じは全くなく、気温と湿度は快適に感じた。

とは言え、肉体労働をすれば、かなり汗をかくだろう。当時の知恵として坑内風呂があったらしい。おそらく手ぬぐいをすすいで汗を拭くくらいだとは思うが。

また、実際に採掘をしていた江戸時代とかだと、照明は十分でなかったろうし、模型人形がマスク(手ぬぐい)をしている様子からして、粉塵もあって環境は悪かっただろうと思う。

だが、資料館へ移動して「金山で賑わう土肥の町並み」というパノラマなどを見ると、ここで働いた人たちの逞しい暮らしぶりを想像することができる。

人家だけでなく、奉行所や旅籠、食事処などもあって町並みは賑やかだったみたいだし、模型からも当時の活気ある様子が伝わってくる。

小判の元となる金を採掘しているのだと思えば、人々の気分は高揚したのかもしれない。すぐ役人に接収されたとしても。

1607年、徳川家康が大御所として駿府に移り、この時代の家康の財政を支えた慶長大判小判は、土肥金山から対岸の駿府まで船で直接搬送された金で鋳造されたものである。

土肥マリン観光㈱HPより抜粋

土肥金山は明治から昭和にかけては、佐渡金山に次ぐ日本第2位の産出量があった。1965年に鉱量枯渇のため閉山した。この金山は伊豆市の指定史跡になっており、1972年からテーマパークとして一般に公開されている。

金山資料館「黄金館」には、土肥金山に関する資料や鉱石などが展示され、ギネス世界記録にも認定された250kgの世界一の巨大金塊などもある。

Wikipediaより抜粋

展示スペースが終わると、売店コーナーが続く。

ギネスに認定された巨大金塊があるくらいなので、パワースポットを前面に出したお土産があってもいいのだろう。「金運UP」という言葉につられて、つい財布の紐が緩んでしまうので、金欠にならないよう自制心が必要な所でもある。

若林泰弘

投稿者 akari