浄妙寺(じょうみょうじ)は、鎌倉市にある臨済宗建長寺派の禅宗寺院。開基(創立者)は足利義兼、鎌倉五山の第五位。また、裏山には、鎌倉の地名にまつわる伝説が残る「鎌足稲荷」がまつられている。
Wikipediaより抜粋

「寿福寺」からは歩いて30分くらいだったと思う。ようやく鎌倉五山の最終目的地の「浄妙寺」に着いた。(拝観料:大人100円)

近くのバス停に行列ができていたので、浄妙寺は参拝者で混んでいるのかなと思ったが、そうでもなかった。

後日、調べてわかったのだが、バス停の行列は近くの「報国寺」へ拝観に行った人たちのようだ。報国寺は美しい竹林の庭が有名で、「休耕庵」という茶屋の抹茶も美味しいらしい。報国寺の拝観を終えた若い人たちが鎌倉駅行きのバスを待っており、それだけ多くの人が美しい竹林の庭がある報国寺に惹かれるみたいだ。

でも、浄妙寺には「喜泉庵」というとても上品な雰囲気の茶屋がある。明里が一緒なら間違いなく寄ったと思うが、おっさん一人で休むのも馴染まない気がして足早に過ぎ去ることにした。

また、浄妙寺の奥には足利直義(足利尊氏の弟)の墓がある(下の写真)。浄妙寺の開基が足利義兼という尊氏の6代先祖らしいので、その関係もあって直義はここに供養されたのだろうか。

五つのお寺を巡るために、ただ街中を歩くだけならこうも疲れなかったのだろうが、「建長寺」や「円覚寺」の息の切れる階段を登った後に歩き回るのは、運動不足の身にはかなりしんどかった。10月になったというのに陽射しが強い暑い日でもあった。

とはいえ、移動にはバスを利用するつもりだったところを、鎌倉駅から鎌倉五山をすべて歩いて巡れたことには満足している。

若林泰弘