この他にも、マツバボタン(お天気草)やタンポポ、スミレソウ、アサガオ等、自然発生的に顔を出す花達や、妻が近所の知人から戴いてきた名の知らぬ草花も何種類も存在する。武蔵丘陵森林公園で名を知ったり草花辞典で調べる必要がある。その一方、手入れが悪かったのか花芽を持たなかったり、枯れ途絶えてしまった花達も沢山いるのは寂しい。
また、私が植栽しているものに花は咲かないが愛でている鉢植えの草木がある。それらは、生家の裏庭の石垣に自生していたイワマツで、3株程もらって来たのが今は50鉢余りに増えている。毎年、初夏に胞子が飛び芽生え成長するので秋口に違う鉢へ移す根気のいる作業で増やしたので、梅雨時に真青になった葉と初冬に霜を受け紅葉した葉を眺めるのは楽しい。イワマツには秩父の松田さんから戴いたものが有るので庭に二種類存在する。葉の色も形も異なるので見比べる楽しみも思い出も、それぞれ存在する。

鉢植えにしたものにモミジの類が有る。ヤマモミジ、オオモミジ、イロハモミジ、ウリカエデ等、生家の裏山から拾って来たもので当初、数センチだったのが現在2メートル程に成長し初冬には綺麗に色付き、これまた私の眼を楽しませてくれている。
新型コロナウイルス感染拡大防止措置により、不要不急の外出自粛等が発出されていて時間は充分にあるので庭に出て・・・。毎日、家族の一員である草花と顔を会わせ会話し草取りや水遣りを、これからも日課として楽しみながら当たりたいと思っている。

~ 完 ~