鎌倉の「明月院」や「長谷寺」みたいな全国区の知名度はないにしても、能護寺も地元で「あじさい寺」として親しまれている。

 明里と一緒に足を踏み入れると、静かに楽器が奏でられているのが聞こえてきた。

写真を撮った日(2019年6月16日)は、チェロの生演奏を聞くことができた。

お寺でチェロ演奏というのも意外な組み合わせだと思ったが、不思議と違和感なくお寺の空気に溶け込んでいた。

 能護寺は、天平15年(743年)に国家安穏・万民豊楽と五穀豊穣を祈願のため行基上人が開山し、後に弘法大師空海が再建されたと伝えられている。 

熊谷市ホームページより

雰囲気のある鐘楼の鐘は、元禄14年(1701年)に鋳造され、市の文化財に指定されているとのこと。

また、 現在の本堂は文化11年(1814年)に再建された、とあることからも、昔から大事にされてきた由緒あるお寺だということがわかる。

 あじさいの開花時期のみ、拝観料300円。拝観時、中学生だった明里は無料だった。

 2020年、2021年と、あじさいの開花時期に境内は開放されていない。

若林泰弘

投稿者 akari