家族が転居してすぐに、辰雄兄は「玄関前へ置け」と扇石と灯籠石をプレゼントしてくれた。併せて辰雄兄と二人で、妻の生家から庭石を軽トラで運び込み、旧花園町にあった花木センターから門松など5本購入、植栽し、庭にアクセントを付けたのであった。
庭石を置くことも、樹木を植えることも初めてのことであり、今になって思うと良く考えて実行すべきであったと反省している。その反省点は、庭石を置くと草花を植えるのに邪魔であると同時に一人で石を移動させるのも困難である。加えて植栽した常緑樹は、年月が経過し枝葉が成長して下の観賞用草花の場所が無くなると共に、職人に依頼して手入れが必要であった。「後悔は先に立たず」であり、未経験のためで今となってはどうしようもない。
石は辰雄兄と二人で軽トラを使い3往復し、12個ほど運んだが6個は門柱から玄関方向へ並べ土留め用に使用している。残りは、門松や五葉松の根元で嵩上げ用に使っているが、これらが無用の長物で何個かは土堀し埋めて処分した。

~ つづく ~