◎2024年から流通する新1000円札の北里柴三郎、新5000円札の津田梅子、新10000円札の渋沢栄一・・・
北里柴三郎は、医学者・細菌学者・教育者で「近代日本の細菌学の父」として知られ、ペスト菌を発見、また破傷風菌抗毒素を発見し血清療法を確立するなど感染症医学の発展に貢献し、ノーベル賞候補になった他、北里研究所・北里大学を開設した教育者。
津田梅子は、日本女性の自立に向けて生涯支えた教育者で「女子教育の先駆者」と評価され、津田塾大学の創設者。「何かを始めるのは優しいが、それを継続するのは難しい。成功させる事はなお難しい」など多数の名言がある。
渋沢栄一は、明治維新における官僚・実業家・慈善家で近代日本の時代形成、組織形成、国家形成を主導した人物。慶喜の弟・徳川昭武に随行しパリ万博を視察、近代国家という組織作りの中において、多種多様な500にも及ぶ企業の設立に関わった。更に、教育や慈善事業・民間外交にも力を注いだ。
前述の人物は、現在流通しているか数年後から流通する、お札・日本銀行券に肖像画として登用されていて、何れも生涯を世の為、人の為に尽くし偉業を成している。聖徳太子は飛鳥時代と千四百年も過去に存在した人物で別格視されるが、他者は封建時代が終わり明治になって欧州文明に触れるなど文明開化をいち早く取り入れ、近代日本の礎を築いた人物たちである。

~ つづく ~