なぜ、こんな所にこんな建物があるんだろう?という疑問を誰しも持つと思う。

確か、親戚の家へ向かう途中だったと思うが、車でたまたま通った道路沿いに現れた建物を見て以来、気になっていた。

聖天宮は、台湾の伝統宗教、道観である。道教の最高神・三清道祖(元始天尊、道徳天尊、霊寶天尊)と道教の神々が祭祀されている。
Wikipediaより引用

聖天宮は台湾出身の康國典(こう こくてん)大法師が建立した。大法師は、若くして不治の大病を患ったが「三清道祖」に祈願し、7年の闘病生活を経て病が完治した。大法師は感謝の気持ちを抱き、他の多くの人々も自身と同じように「三清道祖」にすがれるようお宮を建てることにした。建立地を探していたところ、日本国埼玉県坂戸市に建立するようお告げがあったため、同地に聖天宮を建立することになったという。
Wikipediaより引用

五千頭の龍が昇る聖天宮は、1981年より着工し、15年の歳月を経て、1995年に開廟した。現存する道観としては日本国内最大級である。装飾品は、台湾より運び、台湾の宮大工によって建造された。
Wikipediaより引用

本当かどうかはともかく、「台湾ではなく日本国のこの地に」というお告げに対しては、日本人として悪い気はしない。明里が「どこかへ行きたい」と言い出したタイミングに乗じて一緒に行ってみた。

東武東上線「若葉駅」東口(ワカバウォークがある方)から、直進して約2.3㎞のところにある(徒歩20~30分)。
◇拝観料:大人(高校生以上):500円 中学生:250円 小学生以下:無料 ◇駐車場(120台):無料

観覧していると、コスプレの撮影を見かけた。観覧者が多くないので撮影はしやすそうだ。背景の建物に衣装がよく馴染んでいる。

ここは、お告げを受けるほどの「隠れパワースポット」で、コスプレーヤーたちの「密かな聖地」になっているのかもしれないと思った。

若林泰弘